元工業大学生のドイツ修行記

ドイツの大学に留学した元工業大学生の備忘録のようなもの

Praxis in Deutschland

Grüß Gott!

↓前回の続きです。まだ読んでない方はこちらを先に↓

himazin-deutschland.hatenablog.com

 

さて、前代未聞の”ドイツでおへその手術”の可能性にビクビクしながら飛行機と電車を乗りついで、極寒の地キルナから無事ミュンヘンに帰還した私。

 

ところが少しは住み慣れた地に帰ってきて落ち着けると思いきや、1月に入ってから欧州全域が大寒波に襲われており、ミュンヘンも一面雪が積もっているじゃないですか!しかも気温も氷点下!!!

「正直もう雪は見たくない・・・」

しかし、こんなことでしょげててもしかたないし、とにかく今はおへそのことを考えなければ!

 

 

ということで、帰宅した翌日早速病院を調査。ここでもGoogle先生大活躍。

ミュンヘン 病院 [検索] カチッ

調べてみると、ミュンヘンには日本語で病院の紹介や予約の仲介をしてくれるお仕事をされてる方がいるとのこと。さすがドイツ3番目の大都市!ということでさっそくTEL.

私「もしもし・・・あのぉ、おへそが数日前から腫れてて痛いんですけど・・・」

電「その症状だと皮膚科か内科ですねぇ。予約など取れるか確認するので少し待っていてください。」

(数分後)

電「やはり年始でどの病院もまだ閉まっていて、皮膚科も開いてるのですが予約がいっぱいみたいです・・・」

私(Oh...)

電「ただ中央駅の近くに総合メディカルセンターがあるので、とりあえずそこで見てもらってください。」

私(良かった・・・)

 

ということで、教えていただいたメディカルセンターへ・・・と思ったのですが・・・

「そもそも”おへそ”ってドイツ語でなんて言うんだ?ていうか、英語も知らないわw」

ということで、電子辞書とインターネットを駆使して、病状を説明するのに必要そうな英単語と独単語をしばらく調べまくる作業が始まりました。

おへそ、炎症、臍炎、皮膚科、内科、保険、手術、化膿 etc.

全部の英単語と独単語を知っている方は、すばらしいです。ドイツでおへそが腫れても問題なく病院に行けます笑

 

そんなこんなで、いよいよメモしたノートを携えていざ目的の場所へ。幸い受付の人が英語がしゃべれたこともあり、さすがに体のことですし、ちゃんと症状が伝えられないとまずいので、まだ無難な英語を駆使して受付で事情を説明。待合所に案内されて待つこと20分ほど。名前を呼ばれて診察室へ。ここでも英語で必死の説明。

医「ん~・・・そんなにひどくなさそうだけど、気になるならこれは皮膚科に行った方が良いわねぇ。」

私(そう言われると思った)

医「これ、皮膚科の名前メモしておいたから、あとは自分で調べてね。」

 

ということで皮膚科を紹介してもらい、よしこれで何とかなる!・・・と、思った矢先、病院を出てもらったメモを見ると・・・

「達筆のドイツ語読めないんですけど(^p^)wwww」

予想外の展開にテンぱる私wただその日はもう夕方になっていたので、とりあえず帰宅。その後お医者さんが言っていた○○公園の近くにあるよ、というヒントともらったメモを元にGoogleマップと決死の格闘笑 なんとかお目当ての皮膚科を見つけ出すことができました。

 

翌朝、改めて紹介してもらった皮膚科へ。

私「あの、英語でお話してもよろしいですか?(英語)」

受付のおばちゃん「私、英語得意じゃないのよね(ドイツ語)」

・・・あぁ、ついにこの展開になってしまった。そこからは少ないドイツ語のボキャブラリーと調べてきた専門用語をぶつけて数分間の押し問答。

 

受付「&%#^@*?(ドイツ語)」

私「すみません、もう一度お願いします(ドイツ語)」

受付「|&$&%=?(ドイツ語?)」

私「あ、はい。学生です(ドイツ語)」

受付「No, Insurance」

あ、英語しゃべってたんですね(錯乱)

私「あ、加入してます。」

受付「黒い箱のとこで、2番のボタン押して待ってて。」

 

なんとか第一関門突破ですwただ待ってるときもそわそわ。さっきと同じ展開に備えて、電子辞書を片手に必要な単語を必死にメモに追加する私。それを横でちらちら見ているドイツ人男性。まぁ、変なやつだと思われてもしかたないですね笑

 

医「○○番の方、どうぞ」

意を決して診察室へ。そして開口一番。

私「英語でしゃべっても良いですか?(英語)」

医「大丈夫ですよ(ニッコリ)」

さすがにお医者さんは英語しゃべれるのは当たり前な気がしますが、めっちゃホッとしました笑 そして症状を説明して、おへそを診てもらうことに。

医「あぁ、腫れてるねぇ。でももうかなり良くなってきてるから、軟膏を処方しとくから塗ってね。良くならなかったらまた来てくれ。」

 

ということで、無事手術に至らず済みました(T ^ T)

その後は処方箋を薬局に持って行き、もらった軟膏をおへそに塗ること数日。すっかり痛みも腫れもおさまって、快方に向かっております!よかったよかった。

 

ちなみに今回、2つの病院で診察をしてもらいましたが、かかった診察料は・・・

なんと、0ユーロ!無料でした!

正直、どれくらいお金取られるんだろうとビクビクしていたのですが、びっくりです。1軒目でも2軒目でも帰り際にお金のことを聞いたら、ドイツ国内の保険に入っているからお金は取らないよとのこと。後から調べてみると場合によっては、入院してもほとんどお金が取られないこともあるとか(ホントかよ・・・)。

 

それからドイツの大学で勉強するためには基本的に、ドイツの保険に加入することが義務付けられていて、そうでないと入学の許可が下りません(例外もあるかも・・・?)。もちろん住民登録やビザの申請などの際にも保険の証明が必要なることがあります。実は月々1万円ほど保険料を支払っていてまぁ安くは無いのですが、やはりいざというときにありがたさを実感しますね。

 

ということで、3回にわたって北欧旅行とドイツの病院への大冒険の様子をお伝えしました。最後まで読んでくださりありがとうございました。

それではまた次回お会いしましょう!

Tschüss!