工業大学生のドイツ修行記

ドイツの大学に留学した工業大学生の備忘録のようなもの

Insekt ist wunderbar!

Grüß Gott!

 

8月になりました。大学の研究室も前期のゼミがすべて終わり夏休み期間に入りました(休めるとは言っていない)

突然ですが、私は大学で昆虫をベースにロボットを作る研究に取り組んでいます。「え!?昆虫サイボーグロボットってこと?」と思い浮かべる方もいるかもしれませんがそうではなく、昆虫の能力に注目して同様の能力を持ったロボットが作れないかという研究です。

 

私は工学部の人間ですが、今所属している研究室を授業の一環で初めて訪れたときに生き物の能力の高さに魅了され、それを人間の手で再現出来たらなんてかっこいいんだと思い、今に至ります。人間も含め生き物というのはその起源種が生まれてから、この気まぐれな大自然の中で生き延びるために体の形や様々な能力を進化させながら現代まで生き延びてきています。つまり、この世を生き残って子孫を残すという観点において非常に理にかなった状態になっていると言えます(人間の場合は、生物としての観点以外からも「生きる」とは何なのか考えられるなぁと個人的には思っているのですが、長くなるので割愛)。そんな中でも昆虫は、小さいものは数ミリの大きさしかないのに賢く生き延びているわけです。

 

今回はそんな昆虫に魅了された私が今回、東京都上野の国立科学博物館で現在開催中の「昆虫展」に訪れたのでその様子をちょこっとお伝えしながら、色々感じたことをつらつらと書いていこうと思います。

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香川照之さんのこのはしゃぎ顔が目印ですよ!

この特別展、前回の特別展「人体-神秘への挑戦-」に春先訪れた際すでに広告が出てて、今か今かと待ちわびていました笑

「昆虫展」に訪れてみると大量の家族連れ!夏休みに入り、自由研究シーズンの子供たちとっては素晴らしい展示会ですね。展示されてる標本を見ながらお父さんお母さんに「なんで、〜なの?」と質問を浴びまくる子供達や、逆に「これは〜で、〜なんだよ!」とお父さんあ母さんに教えてあげている未来の昆虫博士候補まで、みんな興味深そうにしていたのが印象的でした。

 

展示物の多くは標本で、甲虫や蝶・蛾などをメインにその他あまり馴染みのない小さな昆虫たちの標本までバラエティーに富んでいました。

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こちらは様々な蛾をサイズ順に並べたもの。一番小さいもので数ミリ、大きいものは手のひら以上のサイズです。翅の模様や色も多種多様で一言で「蛾」でくくるのは蛾に申し訳ないくらいです。大きくて貴重な蝶や蛾が飛んでいる映像もありましたが、私たちが普段目にするサイズのものとは違い、ふわふわと飛んでいる姿がとても優雅でした。

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一方こちらはコガネムシちゃんたち。人が塗料を塗ったんじゃないかと思うくらいのこの光沢が、自然界に存在しているというのが非常に興味深いです。こういった色に関する研究は昆虫や植物など、自然界に存在する生き物たちの科学的解明から行われているものも少なくないようですよ。

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この子たちはアマゾンに住む昆虫たちだそうです。体の大きさがおかしいです笑

カミキリムシは私の手と同じくらいの大きさがありました。こいつに噛まれたらきっと大変なことになるんだろうなぁ・・・その土地の環境の中で生き物はこんなにも違った進化をすることを改めて知り、ここでもまた感動。

 

写真をお見せするのはこれくらいにします。これから行く予定の方の楽しみを奪っちゃうのはもったいないのでぇ。ちなみに展示物のほとんどはフラッシュをたかなければ撮影可です!みなさんのお気に入りの一匹をスマホの壁紙にしましょう!(電車で隣の人に見られたらドン引きされると思いますが・・・)

これらの標本は展示のうちのほんの一部です。他にもカブトムシ、クワガタ、ハチ、トンボ、アリ、カ、その他私たちの生活では普段目にしない昆虫たちを豆知識と共に見ることができます。自然界には昆虫だけでもこんなにたくさんの生き物が懸命に、しかし賢く生きているということを思い知らされて、大変感銘を受けました。

またそこには、まだまだたくさんの分からないことやさらなる科学技術に活かせるヒントが隠されているということも再認識しました。

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こちらは展示の終盤、昆虫研究に関する展示で見つけた1文です。

「身近にいても、その存在を意識することがなければ、このような発見にはつながらない。」

昆虫を研究するにしても、私のようにロボットを作るにしても、アイデアやインスピレーションというのは意識的な思考や探索があってこそだと、たくさんの標本たちに触れた後に最後のこの1文を見て心の底から痛感しました。

何歳になっても新しい発見を求めて、考え、行動し続ける人間でありたいですね。

 

昆虫が大好きな方も、今まではあまり好きじゃなかったけど興味が湧いた方も、ぜひ足を運んでみてください。

 

ではまた。

Tschuss!