元工業大学生のドイツ修行記

ドイツの大学に留学した元工業大学生の備忘録のようなもの

Guten Tag! Ich bin jetzt in Deutschland.

みなさん、はじめまして。

このブログでは、とある日本の工業大学生である私が、2016年10月から約1年間ドイツの大学で留学している様子をぽつぽつとお伝えしていくブログです。

ゆっくり更新になるかとは思いますが、読んでいただいてちょっとでも何か感じてもらえれば幸いです。写真はある日喫茶店で食べたプレッツェル(苦し紛れのドイツ感)。

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さてさて。。。私はドイツでも南方にあるミュンヘンと言う街にある大学に留学をしております。こっちについてから早いもので2週間くらいが経ちました。欧州に来ること自体が初めてでして、これからどんなことに出会えるのかとワクワクしております!

 

 

突然ですが、皆さんは”ドイツ”と言われて何を思い浮かべますか?

ソーセージ、ビール、ベルリンの壁、ケルンの大聖堂、メルセデスベンツ...etc.

先進国ではありますし、全くなじみがないって感じではないと思います。

 

 

しかーし、やはり国が違えばなじみがないことはいっぱいあるわけです。その中でもここ2週間で一番印象強いのが”Nationality”についてです。私が留学先を欧州にした理由のひとつでもありますが、欧州は長い歴史の中で何度も国境や領土が変化しているし、人や文化の交流も盛んに行われてきました。日本とは本当に対照的だと思います。

 

 

そして今もそのような国を超えた流れと言うものが絶えず起こっているのも確かです。ドイツをはじめいくつかの欧州諸国は移民・難民を受け入れています。特にミュンヘンはドイツ南方の大きな都市であり、中東などから人が集まりやすいです。街中を歩いていても(街の中心が観光スポットになっていることもありますが)、白人系の人だけでなく、黒人系の人や私たちみたいな黄色人系の人も普通に多く見かけます。買い物などに行ってお店の人の英語やドイツ語を聞いても、流暢に話す人もいれば、少し”なまり”があるような人、ドイツ語しかしゃべれない人など様々です。

 

 

そして中には、道端で紙コップや帽子を差し出したまま座り込んでいるような人、夜になるとお店の軒先など屋根のあるところで毛布にくるまって夜を明かそうとしている人もかなり見かけます(もちろんそうせざるを得ない理由や、その人の本来の"Nationality"はそれぞれだと思いますが)。

 

 

一方でこういう状況に疑問を持っている欧州の人たちもいます。何人かの欧州の人とはこう言った話をちょこちょことしましたが、少し怪訝そうな顔つきの人もいました。こういう話のとき、

日本人の私 (うーん、難しいなぁ)

としか現段階で思えないのは、日本がそういう状況にないからこそ、関心はあるけどある種他人事のようにしか感じられないからなのだと思います。

きっと中には祖国を追われてきたものの、新しい環境でも煙たがられてしまう人も少なくないのかなぁなんて。。。あぁ、平和ってなんなんだぁ~って感傷にひたってしまいます。

 

 

2020年東京でオリンピックがありますね。過去に夏季・冬季共に開催経験のある国でありますが、世界の流れはその時とはまた違います。一時的ではありますが各国からたくさんの人を受け入れることになりますが、果たしてどうなるでしょうか・・・?

そして日本の"Nationality"はこれからどうすべきなのか、私たち”日本人”で考えていかなければと切に思う、そんな留学のはじまりでした。