元工業大学生のドイツ修行記

ドイツの大学に留学した元工業大学生の備忘録のようなもの

Leben oder Wirtschaft

Grüß Gott!

 

大変ご無沙汰しております。

前回の更新からすでに半年以上が立ってますが、今やその時には想像もしなかったような事態が世界中で広がっていますね。

 

まずは医療従事者のみなさん。日々緊迫した中でのお仕事、本当にお疲れ様です。

世界中で人手や設備が足りず、救えるはずの命が救えない、あるいは救う命を選ばなければならないという状態になっているという報道が日々聞こえています。

これは医療に携わる人間としてどんなに心身共にきついことだろうかと、非医療従事者の人間ながらに共感しております。

みなさん自分の立場で置き換えてみましょう。例えば私は製造業の人間です。お客さんから「こういう製品が欲しい」、「ここを修理してほしい」、「もっと安くしてほしい」、いろいろな要望が来ています。要望がどうあれ、自分(が勤める会社)が作るものを欲しいと思ってくれる人がいるわけです。それが、人手が足りないとか、設備・技術力がないといった理由で応えられないのは、エンジニアとして本当に心苦しいです。

似たような事態において(医療においてはその道のプロが必要とされないというのがある意味ベストではありますが)、ましてや”人の命”を預かる人間が責任とプライドをかけて働いていて、それでも救えない命があったときどれほど苦しい思いをするのかと思うと、心が痛い限りです。

そんな医療従事者の皆さんに何か微力ながら一個人として支援できることはないのかと、ここ最近考えを巡らせている次第です。

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 まずは何より自分が感染しないよう気を付ける。

私が医療従事者の皆さんのお手を煩わせないことで救える命が1つでも増えたなら、医療従事者の皆さんの安息の時間が1秒でも増やせたなら、それはとても意義のあることなのではないでしょうか。

どこかの偉い人に「密ですっ」と言われて超能力でソーシャルディスタンスを取らされることのないよう、まずは自分から率先して三密を避けていきましょう。

マスクの着用、手洗いや消毒も忘れずに。マスクはできれば洗って使えるものにした方がよいと思います(私はそうしてます)。感染予防のためにマスク争奪戦(密です)に参加して、感染したんじゃ本末転倒ですよ。洗うのはつけ置きが基本だそうなのでそんなに手間じゃないです。

===↓↓↓花王さんのHPに洗い方が載ってますよ↓↓↓===

form.kao.com

あとはよく食べ、よく寝る。こんな簡単なことで回り回って命が救えるならお安い御用です。

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???「密です!密です。密です、密です…」

 

もう一つ今考えているのが、医療業界に対する経済的な支援です。

もうじき新型コロナウィルス感染拡大に伴う経済支援対策として、基準日(令和2年4月27日)において住民基本台帳に記録されている人に対して10万円の支給が行われようとしておりますね。

===↓↓↓総務省が出している本経済支援対策の内容はこちらから↓↓↓===

総務省|特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)

 

このお金の使い道に関して、最終的にどう使うかは個々人の自由で構わないとは思っていますが、私は自分のために使うのは「なんか違うな」と感じております。

自分で言うのは非常におこがましい話ではありますが、幸い私はそれなりの給料がもらえる環境で働かせていただいていて、現状経済的に恵まれています。

なのでこのお金は本当に必要としている人がもらうべきなんだろうと個人的には感じています。

 

ただそういう観点でいえば、医療従事者や新型コロナウィルスで病に伏している人たち以外にも、商店やサービス業などにおいて今回の騒動で本当に経済的支援を必要としている人たち(企業)がいるのも確かです。

もしかしたら明日は我が身で、今回の騒動が要因で近い将来私も十分な給料をもらえない状態になるやもわかりません(現代は不安定で不確実)。

残念ながら経済状態が悪くなっても人は死にます。また脅すわけではありませんが、人類は過去に経済状況の悪化から国家ぐるみの争いに発展させている歴史もあります。

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こういう状況の中で、個人レベルにおいて、医療業界における支援を重視すべきなのか、それとも経済界に対する支援を重視すべきなのかで悩んでいます。多分結論から言えば「どちらも重視すべき」が正解なんでしょう。そんなもんそうに決まってます。

ただ正直言って一個人で支援できる金額には限度があります。その中で”今”私が払える金額で”最大限の効果”が期待できるのはどちらなのか、この事態を一刻でも早く収束に導きつつその影響を抑え込む最善の行動は何なのかを考えないと、せっかくのアクションが無駄になってしまうんじゃないかという気がしています。

 

引き続き私自身でも情報を集め考えていきたいと思いますが、ぜひ何か有用な情報や今回の騒動で経済支援を必要としている方々の声が聞ける場所(できればオンラインで)、あるいは「私はこう思う」といった意見をみなさんからも聞かせてほしいです。

 

最後になりますが、ここまでの話を聞いて「虫のいい話だ」と言う方もいると思います。新型コロナウィルスが流行する以前から、難病、天災、不安定な雇用情勢等々の理由で苦しい生活をしている方々が世の中にはたくさんいる中で、これまで何かアクションを取ってきたかと言われれば私は何も言えません。そこに関しては後ろ指さされてもそれを受け入れて頭を下げることしかできません。

ただ今回の騒動、そして突然舞い込んだ10万円に対して、ただ家の中に待機してネットショッピングやUber eatsにてきとーに費やすのでは、何も変わらないなと。

人間とは情けないことに何かきっかけがないと変われないものです。そして何をきっかけにできるかに関しても個々人によって差異があります。私は今回の騒動と10万円をきっかけに何か変えたいと思ったまでです。この点にだけ関して言えば後ろ指さされる筋合いはないのかなと。

 

それでは、みなさんも健康第一に、お家時間を有意義かつストレスレスにお過ごしください。

Tschüss!